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わくわく3KEN
(健・賢・研)
広場C
(野外観察)

5月18日(水)の「わくわく3KEN広場」では、「身近にある草花を覚えよう」ということで、学校周辺の草花の野外観察を行いました。
 まずは、普段見慣れているプール南側の斜面に咲いている草花を探してみました。子ども達がどれくらい草花の名前を知っているのか尋ねてみましたが、「見たことはあるけど、名前はわからない。」と答える子がほとんどでした。それでも家の庭にもあるということで、タンポポ、ハルジョン、オドリコソウ、タネツケバナなどは名前を知っている子がいました。
 次に、あまり目立たない小さな草花を探してみました。春はうららかな日差しの下、とてもきれいな草花が見られます。まずはスミレ、一株紫色の花をたくさん咲かせているもがありました。これは日本原産の草花です。その近くに薄紫の小さい花をつけたムラサキサギゴケが見られました。花の形がサギに似ていることからこの名前がつけられたといわれます。田んぼのあぜ道などでもよく見かけるのですが、小さな鉢に植えたりすると見栄えがしそうな花です。また、その近くにはさらに薄い紫色の小さな花を咲かせている草花が見られました。ムラサキサギゴケに似ていますが、茎が立っていて形状が違います。トキワハゼでした。
 それから、タンポポを紹介しました。今はほとんど外来種のセイヨウタンポポしか見られなくなってきているのですが、手ノ子小の周りでは、むかしから日本に生えていた在来種の二ホンタンポポ(エゾタンポポ)もみられます。花びらの付け根の部分で見分けること、二ホンタンポポが絶滅危惧種になっているので大事にしたいななどということをみんなで確かめ合いました。その後しばらくの間、自分が気に入った草花をスケッチしたり、その特徴を書いたりしました。
 
 次に、八幡神社参道脇の杉林に行きました。杉林の中は光の量が少なく、植生が違います。まず、白い可憐な花を吊り下げていたのがホウチャクソウ(宝鐸草)。宝鐸は、寺などの軒先にぶら下げる釣鐘のことで花の形が似ていることからこの名前が付いています。もう一つ、茎に褐色のまだらな模様のついてる独特な様相の植物を紹介しました。「何か動物に似ていないかな?」と投げかけると「蛇に似ている。」という答えが返ってきました。その模様から付い名前がマムシグサです(これは毒性があります)。
 他にも、タラの芽やゼンマイ、コゴミの類もみつけて楽しんでいる子どもの姿が見られました。手ノ子小の子どもたちは日常生活の中でも自然体験を積んでいるなと感じたところです。その後、八幡神社まで階段を上り、みんなで集合写真を撮って学校に戻りました。ブールの西斜面にはワラビがたくさん生えていたりして、自然に恵まれた学校環境のすばらしさを体感しながら帰ってきたところです。